馬ノ口山
(中津岡山標高530.7m 〜奥滝山標高約550m 〜西峰標高529.8m )

大野中央土地区画整理事業地より馬ノ口山を望む。 渡ノ瀬ダム東端のつづら橋より、馬ノ口山西峰を望む。
大野中央土地区画整理事業地より馬ノ口山を望む。 渡ノ瀬ダム東端のつづら橋より、馬ノ口山西峰を望む。



滝山の北側、 大野権現山の南側に位置する山で東西に2つの三角点を持つ。点名はともに「馬ノ口」。 このページでは便宜上、この山全体を「馬ノ口山」とし、 西側の4等三角点のあるピークを「馬ノ口山西峰」と呼び、 道標の記載通りに東側の3等三角点ピークを「中津岡山」、 中央のロックガーデンのあるピークを「奥滝山」と呼ぶことにする。 参考までに、芸藩通誌に「馬ノ口山」の名称があり、また、この付近の山林字も「馬ノ口」というとのことだ。 なお、25,000分の1地図に山名の記載はない。
「中津岡山・奥滝山へのルート」

林道近角線を「おおの自然観察の森」入口のある帆柱峠(A-1)を越えて、約1km西へ進んだ位置に取付(A-3)がある。 大野地区側より和乱治峠を越えて、県道栗谷大野線を東へ分岐し(A-2)、 林道近角線を約1.5km東へ進んでも取付(A-3)へ行ける。 このルートは、登山道の整備状況の良好で、かつ主要な分岐に道標が掲げられているので、 迷うことはないだろう。取付から杉の植林地を進み、尾根へ出ると、松の混ざる雑木林となり、。 山の東側をトラバースしながら進む(A-4)。主尾根まで登り(A-5)、東側へ進んで すぐ所に中津岡山の山頂がある。。ここには、3等三角点(A-6)と 旧陸軍の標石(第58号)がある(A-7)ここのリストにも掲載されている。 立ち木に囲われており眺望はよくない。山頂手前の分岐を東側へ数十m下ると、 岩場(A-8)があり、ここからは、東側の眺望が開けている。
奥滝山へは、主尾根を西方向へ進む。何度かアップダウンを繰り返して進む。 途中の567m峰がこの山系での最高点になると思われる(A-9)。 奥滝山山頂は岩場となっており、東〜南方向の眺望に優れている(A-10)。山頂西側には、 「ロックガーデン」という岩場があり、大変眺望に優れている。渡ノ瀬ダム、河平山、大竹の山々などが 見渡せる(A-11)(A-12)
中津岡山の山頂付近は、砂防用のネットが広範囲に設置されている。 花崗岩質の山肌は、相当に崩落しやすいようだ。山の東側を流れる中津岡川には、多数の砂防堰堤が作られている。
取付より主尾根まで40分程度、主尾根から奥滝山まで約40分程度。

(A-1)帆柱峠、おおの自然観察の森入口。 (A-2)県道栗谷大野線から林道近角線が分岐する。
(A-3)取付。 (A-4)山の東側のトラバース道を登る。
(A-5)主尾根の分岐。向かって左が中津岡山、右が奥滝山。
直進は、崖崩れで進めず。
(A-6)中津岡山山頂の3等三角点。点名は「馬ノ口」。
(A-7)三角点の南側にある旧陸軍の標石(第58号)。 (A-8)展望岩。
(A-9)この山系の最高点。567m峰。道標あり。 (A-10)奥滝山山頂より。宮島方面を望む。もやで霞んでいる。
(A-11)奥滝山山頂の西側に広がるロックガーデン。 (A-12)ロックガーデンより、渡ノ瀬ダムを望む。


「馬ノ口山西峰へのルート」

4等三角点「馬ノ口」のある馬ノ口山西峰へ登る。 和乱治峠(B-1)のピークからやや渡ノ瀬ダム側に寄った位置に取付(B-2)がある。県道栗谷大野線の法面に道はないが、 ここを登ると、消えそうな踏み跡がある(B-3)。やぶこぎは必須である。 途中標高約380m〜450m間はシダが尾根を覆い歩きにくい(B-4)。 西側からの尾根に合流すると幾分歩きやすくなるが、やぶこぎは引き続き必要な状況が続く。 山頂手前の西側に展望地がある(B-5)。奥滝山のロックガーデンと同様に西側の眺望に優れている。 山頂の眺望はない。4等三角点「馬ノ口」があるが、25,000分の1地図と異なる位置にあり驚いた(B-6)。 国土地理院でも誤りを承知しているらしく、「電子国土ポータル」でも修正されている。このルートは「点の記」に示されているルートと思われる。 和乱治峠から山頂まで50分程度。
奥滝山方面への縦走も可能と思われるが、かなりの荒れ道と予想される。作者は、歩いていない。

(B-1)和乱治峠。県道栗谷大野線の南側より撮影。 (B-2)取付。県道の法面に道なし。
(B-3)微かな踏み跡を進む。 (B-4)シダ尾根。
(B-5)展望地より河平山を望む。 (B-6)馬ノ口山西峰山頂の4等三角点。点名は「馬ノ口」。



馬ノ口山の登山地図
「この地図は、国土地理院長の承認を得て、 同院発行の2万5千分の1地形図(厳島及び玖波)を複製したものである。 (承認番号 平18総複、第373号)」

なお、このページ内で使用している登山ルートの名前・登山口や分岐点の名前などは、便宜上、作者が勝手に命名したものもあります。 地図に記載した登山ルートはGPS等により測定したものではありません。

作成:2007年8月7日



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