冠岳(縦走路)より障子ヶ岳を望む。 右から、北峰、山頂、二つピークを越えて、二代木山山頂。(南峰は見えない) |
廿日市市浅原地区より障子ヶ岳・二代木山を望む。 |
取付(1)
新市井原橋の北端(A-1)から小瀬川貯水池の西側を進む道への分岐し約150m進むと住宅地がある。
北西方向に分岐し住宅地の端の舗装道を進む(A-2)。左手にゲートが閉じられた住宅地への
分岐がある(A-3)。ゲートが閉じられいるが、その横を通られていただく。
住宅地内の舗装道が終わり、微かな踏み跡を進むとポンプ所がある(A-4)。
住宅地内を通過しなくても、少し北側を迂回すると、ここには到達できるが、
この迂回路はかなり荒れていて苦しい。
ポンプ所の横から進み谷川を渡る。踏み跡はほとんどないが、向かって左手の尾根へと登り、
笹と倒木の中を登る。
笹が消えてくる付近から登山道がはっきりしてくる(A-5)。
標高約350mで県境尾根に達し、取付(2)のルートと合流する。
さらに、標高約440mで上原谷からのルートと合流する(A-6)。
北峰手前の岩場では、横山・鬼石山・
米ノ餅山・羅漢山(A-7)・大峯山などがよく見える。北峰付近から登山道が
笹で覆われてくるが、踏み跡はしっかりしている。3等三角点(A-8)のある山頂には
プレートが1枚だけかかっていた。(A-9)
25,000分の1地図をよく見ると、山頂から約350m程度南側のピーク(南峰)が、標高約700mで最高点のようだ。
笹の多い稜線の踏み跡を辿ると、約10分で南峰へ到達できる(A-10)。
山頂〜南峰間には時折目印の赤テープがある。
北峰・山頂・南峰共に眺望は期待できない。山頂までは約2.5時間かかる。
なお、標高約460mの小ピーク手前に分岐がある(A-11)。この分岐を南東へ進むと、標高484.8mの
「王子」三角点に達する(A-12)。この三角点からは、南方向が開けており三倉岳などがよく見える。
取付(2)
取付(1)からさらに約60mくらい進むと、西側に林道への分岐がある(A-13)。
この林道は、まともに歩けるのは、最初の約100mだけで、倒木だらけで苦しい。
それでも、頑張って進むとすぐに林道は終わり、微かな
踏み跡を辿って南側の斜面を上がる。斜面の上は比較的平らな土地になっているが、倒木に覆われていて、
まともには歩けない。平らな土地の南側が県境で、県境に沿って雑木が刈られており歩ける
ようになっている(A-14)。そのまま、県境上を標高約350mまで進むと、取付(1)と合流する。
南峰〜二代木山縦走
南峰から二代木山への縦走路は、腰くらいの高さの笹薮と小潅木が続く。時折赤テープがあるが、正確な地図読みをして尾根を外さない
ように進む必要がある。
二代木山の山頂手前で秋掛方面からの登山路と合流する。二代木山の三角点(A-15)は、山頂の北側にあり、山頂はそこから南へ十数m進んだ
所にある(A-16)。
県道岩国佐伯線より、上原谷方向へ分岐する(B-1)。上原谷の工場方面へは行かずに、
林道を直進する(B-2)。道なりに約150m進むと林道が谷川を
越える手前に取付がある(A-3)。「保安林」の標識があるところだ。
谷に沿って少し進み、すぐに向かって左手の尾根へ上がる(B-4)。
。標高約440mの合流点で、取付(1)(2)からのルートと合流する(A-6)。
山頂までは約2時間かかる。このルートは整備状況が比較的よく歩きやすい道が続いている。
浅原地区から登山する場合、お勧めのルートだ。
下山ルートとして使用する場合、分岐点がわかりずらいので、注意が必要だ。
(B-1)県道岩国佐伯線より、上原谷への林道が分岐する。 | (B-2)工場方面には分岐せずに直進する。 | |
(B-3)取付。「保安林」の標識がある。 | (B-4)向かって左手の尾根に上がる。 |
取付(3)
岩国市美和町秋掛(亀尾川地区)で県道岩国佐伯線から農道が分岐するところに取付(3)がある(C-1)。
取付から登ると、すぐに分岐があり、谷川を越える(C-2)。しばらく進むとさらに分岐がある。
北東方向に分岐して(C-3)、支尾根の道をしばらく登ると、
県境尾根に達し取付(4)(5)からのルートと合流する(C-4)。
山頂手前の岩場からは、米ノ餅山や羅漢山などがよく見える。この岩場で取付(6)からのルートと合流する。
このルートの整備状況は大変良好である。山頂までは、1時間もかからない。
取付(4)
取付(3)より約50m程度市野側に農道を進むと、取付(4)がある(C-5)。赤テープなどあるが、
目立たない。ここから支尾根を県境尾根まで登る。このルートは、取付(3)ほど良好ではないが、比較的
歩きやすい。小ピークで、取付(5)からのルートと合流し、少し進むと、取付(3)
からのルートと合流する(C-4)。
取付(5)
取付(4)からさらに市野側へ進むと、山代街道と合流し、
亀尾川の御番所跡(安芸境関所跡)がある(C-6)。
御番所跡は今では水田になっていて、岩国市教育委員会の白い標柱が立っているのみだ。
この御番所跡から数十m進んで、
小さな川を渡ると右手に分岐があり、ここが取付(5)となる(C-7)。
しばらく手入れされた道を進むと、県境上で
古い火葬場に突き当たる(C-8)。整備された道はここまでで、火葬場から南東方向へ県境尾根を登る。
取付(4)からのルートとの合流点までは荒れ道が続く。
取付(6)
取付(3)よりわずかに西へ寄ったところに県道岩国佐伯線からの分岐があり、ここが取付(6)となる(C-9)。
舗装道は民家の前で終わり、谷を進むと、浴槽を改造した簡易水道施設?があって、ここを東へ分岐し、
支尾根へと登る(C-10)。
県境尾根の手前から道がはっきりしなくなる。また、急坂のため、足が滑りやすく慎重に登るといいだろう。
山頂手前の岩場で取付(3)(4)(5)からのルートと合流する。
(C-1)取付(3)。 | (C-2)谷川を渡る。 | |
(C-3)谷道から分岐し支尾根を登る。 | (C-4)県境尾根にて取付(4)(5)からのルートと合流する。 | |
(C-5)取付(4)。わかりにくい。 | (C-6)亀尾川の御番所跡(安芸境関所跡)。標柱があるのみ。 | |
(C-7)取付(5)。 | (C-8)古い火葬場。ここから向かって右手の県境尾根を登る。 | |
(C-9)取付(6)。 | (C-10)浴槽の所を東へ分岐する。 |
山代街道は、廿日市市津田で津和野街道から分岐し、山口県岩国市錦町〜周南市須万方面へと続く中世の主要交通路だ。
障子ヶ岳の登山とは直接関係ないが、廿日市市浅原(市野地区)の市野バス停から
岩国市美和町秋掛(亀尾川地区)への山代街道を歩く。
この区間を、現在では、山代街道より北側の市野川に沿って、県道岩国佐伯線が通っているが、
地元の方によると、この道は終戦後に作られたもので、1947年頃までは、この山代街道が
この地区を結ぶ交通路として現役だったそうだ。
市野のバス停から県道岩国佐伯線を分岐する(D-1)。舗装道はすぐに終わって、
小さな橋を渡る(D-2)。
この橋の先は竹藪になっている。竹の間をすり抜けて、さらに橋を渡る。
左手の堰堤を越えて、次の堰堤が見える手前から街道は山方向に曲がり、山肌をトラバースして
道が続いている。左手(谷側)は、棚田跡に植林地が広がっている(D-3)。
谷側の植林地が終わる地点に分岐がある(D-4)。
この分岐を街道は直進するものと思うが、この先は、斜面崩落が数箇所あり、踏み跡も
はっきりしなくなる。したがって、この分岐点から北側のコルへ登る(D-5)。
コルから、南西方向に進むと、廃林道に合流する。
この廃林道を約100m進むと、向かって右手に目立たない分岐がある(D-6)。
この分岐から笹を掻き分けて進む。さらに左手(谷側)が植林地になる場所付近に分岐がある。
どちらへ進んでも、結果は同じである。どちらが本来の山代街道なのかわからない。
県境線に達し(D-7)、少し進むと、舗装はされていないが、
きれいに手入れされた道となる(D-8)。関所跡を通過し(C-6)、
民家側の細道が街道となり、県道岩国佐伯線に達する(D-9)。
途中、県境線から北方向に分岐すると、「小丸山」へ登ることができる(D-10)。
上述の「周防100山百景」では、藩境の警備上の要所として、この小丸山が紹介されている。
作成:2006年3月20日及び21日 2011年5月18日
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