久峰山 標高878.9m

久峰山(平谷地区より撮影)
平谷地区から見た久峰山(鉄塔左手の山頂に反射板がある山)



久峰山は、有名な「大峯山」の東峰をなす山だ。
西大峯山と対比して云うなら 「東大峯山」といったところだろうか? 廿日市市と広島市佐伯区湯来町との境界線上に位置する。 参考までに、「西中国山地」桑原良敏著によると、「藤ヶ瀬山」という名前で大峯山の説明図に記載されている。 山頂には4等三角点がある。なお、25,000分の1地図に山名は掲載されていない。
この三角点の「点の記」には、県道大竹湯来線から大峰林道が分岐する笹ヶ峠から東の尾根を歩 くように記されているが、この道は背丈の半分もあろうかいう笹に 覆われていて、容易には歩けない(A-1)。時折、笹が無くなっても、 今度は倒木に行く手を阻まれる(A-2)。まさに笹ヶ峠という名前そのままだ。 作者は、ここを無理やりに登ってみたが、どう考えても、このルートはお勧めできない。
現状では、中国電力の送電鉄塔の保守道を利用する以外にいい登山道はないようだ。取付(A-3)は、県道大竹湯来線にある。 すぐに左折して山道(A-4)を進む。何度かスイッチバックしながら登り、第1鉄塔(A-5)へ到達する。 さらに進むと暗い杉林の中に出る(A-6)。ここを登り詰めると、山頂横の第2鉄塔(A-7)へ到達する。 西側へ続く道を進むと中国電力設置の「反射板」(A-8)があり、そのフェンスから十数m手前の笹の中に 4等三角点(A-9)はある。完全に笹の中に埋没しているので、この三角点探しには結構時間がかかった。 山頂(三角点)からの眺望はよくないが、反射板からは北側が少しだけ見える。第2鉄塔からは東側(A-10) が少し見える。なお、鉄塔保守道は、尾根を越えて小多田方面に続いている(後述)

(A-1)「点の記」の尾根道。笹に覆われている。 (A-2)「点の記」の尾根道。笹が無くても倒木だらけ。
(A-3)県道大竹湯来線からの取付。 (A-4)第1鉄塔まで鉄塔保守道はスイッチバックしながら進む。
(A-5)第1鉄塔 (A-6)暗い杉林を一気に登り詰める。
(A-7)第2鉄塔 (A-8)鉄塔の西側の「反射板」
(A-9)山頂の4等三角点。点名は「久峰山」
笹の中に埋没している。
(A-10)第2鉄塔からの東側眺望。
杉並台団地の向こうに窓ヶ山などが見える。



「林道太田川林業地基幹線からのルート」

後日、北側の林道太田川林業地基幹線(以下基幹線という)にある鉄塔保守路の取付(B-1)から登ってみた。途中の鉄塔手前で西側の眺望がいい。鉄塔からは、北側の眺望 がよくて、湯来冠山などが見える(B-2)。このルートは、山頂までの標高差も少なく距離も近い(山頂まで30分程度)。 登山道の整備は極めて良好。

(B-1)基幹線にある鉄塔保守路の取付。 (B-2)鉄塔から北方面を望む。
滝谷山の向こうに湯来冠山が見える。



久峰山登山地図
「この地図は、国土地理院長の承認を得て、 同院発行の2万5千分の1地形図(湯来)を複製したものである。 (承認番号 平17総複、第341号)」

なお、このページ内で使用している登山ルートの名前・登山口や分岐点の名前などは、便宜上、作者が勝手に命名したものもあります。地図に記載した登山ルートは GPS等により測定したものではありません。

作成:2005年6月4日及び同年8月26日



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