日の平山標高1,091.4m 〜 立岩山 標高1,135.0m

〜 市間山 標高1,008.8m縦走

県道吉和戸河内線(立岩ダム湖の湖畔)から見た立岩山・市間山
県道吉和戸河内線(立岩ダム湖の湖畔)から見た立岩山・市間山
写真右手のピークが立岩山で、写真左際のピークが市間山



会社の先輩の誘いにより、廿日市市吉和地区と安芸太田町(旧筒賀村・旧戸河内町)の間にまたがる立岩山塊の 3つのピークを縦走登山する機会を得た。 坂原の無人野菜市から取り付き、牛首峠(イチマ峠)へ下山する一般的な縦走ルートで、 立岩山の眺望と市間山のブナ林を楽しめるコースである。全行程で5時間〜6時間程度。 なお、この登山ルートは、
こういちさんのページに詳しく紹介されている。登山の参考にさせていただいた。 また、他のインターネットのページや書籍でも紹介多数である。
25,000分の1地図では、日の平山を立岩山と記載されているが、「西中国山地」桑原良敏著によれば、明らかに誤り とのことだ。その関係で本当の立岩山に山名の記載がない。市間山は山名の記載がある。
このページは、インターネットなどでほとんど紹介されていない山を紹介するのが主旨であり、記載内容が主旨 から多少外れることをご容赦いただきたい。


坂原地区の無人野菜市〜主尾根〜日の平山

「坂原上の橋」バス停の横に野菜無人市がある(A-1)。もう13年もこの無人市は続いているようで、 登山した日もたくさんの新鮮野菜が並べてあった。この無人市の横から取り付く。取水場の西側を通り(A-2)、二股(A-3)へと タテイワ谷を詰めていく。二股からは、スイッチバックかつトラバース道となり高度を稼ぐ。 トラバース道の終わり付近から主尾根までのルートは複雑な地形でわかりにくいので、 拡大地図を作成した。参照してほしい。 沢(1)(A-4)→沢(2)→沢(3)→沢(4)と谷川を越え尾根の末端部を交互に越えて支尾根へと登る。支尾根を急登すると、 日の平山山頂から北東約350mの小ピーク(標高約1,080m)(A-5)に到達し 主尾根の縦走路に合流する。沢(3)は道を見失いやすいので注意が必要だ。
支尾根付近の道を調査すると、植林地管理用と思われる作業道が標高約890m と約860mくらいにあって、このあたりの支尾根間を行き来できることが判明した。この付近の支尾根は植林地 で、雑木が少ないので、踏み跡の有無に関わらず、どこでも、主尾根まで登れるようだ。 拡大地図では、この辺りの作業道なども調査できた範囲で書いてある。(青色はヤブコギ)。
主尾根到達点から縦走路を南西方向に進むと、3等三角点のある日の平山の山頂までは数分で到達できる(A-6)。眺望なし。

(A-1)坂原地区の野菜無人市。 (A-2)取水場の西側を通過。
(A-3)二股。この先はスイッチバックかつトラバース路。 (A-4)沢(1)を渡る。この先は複雑な道となるので、拡大地図参照。
(A-5)主尾根の縦走路へ合流。 (A-6)日の平山の山頂。眺望なし。
3等三角点、点名「日ノ平」。

主尾根までの拡大地図
「この地図は、国土地理院長の承認を得て、
同院発行の2万5千分の1地形図(戸河内)
を複製したものである。(承認番号 平17総複、第341号)」



日の平山〜立岩山〜市間山〜作業道上田吹西平線の取付

主尾根まで登ってしまえば、高低差も少なく気持ちよい縦走となる。全般にわたってほとんどが笹道だが、 テープがずっと下山口まで目印となっており迷うことはないだろう。 日の平山から立岩山までは、約1時間かかる。立岩(B-1)を過ぎてからは、急に岩だらけの道になるが、 展望もよくなり、4等三角点のある山頂(B-2)からは、立岩ダム湖、十方山などが良く見える(B-3)。 目指す市間山もよく見える(B-4)。 立岩山山頂から市間山山頂までは約1時間かかるが、笹床のブナ林が縦走路の 両側に拡がり、距離と時間を忘れさせられる(B-5)。 市間山山頂(3等三角点がある)は、ブナ林の中にあり眺望はない(B-6)。 さらに、ハチガ谷の頭を通過し、 作業道上田吹西平線の取付へ下山する(B-7)。登山道の整備状況はたいへん良好だ。
こういちさんのページに示してある安芸太田町の旧筒賀村と旧戸河内町の境界線を牛首峠(イチマ峠)へ下る 登山路は、見当たらなかった。

(B-1)立岩。昔は観音さまが奉られていたらしい。 (B-2)立岩山山頂の4等三角点。点名「観音」。
(B-3)立岩山山頂から十方山方面を望む。 (B-4)立岩山山頂から市間山方面を望む。
(B-5)笹床のブナ林。実に美しい。 (B-6)市間山山頂の3等三角点。点名「市間山」
(B-7)作業道上田吹西平線の下山口 (B-8)林道臼谷線からの作業道上田吹西平線分岐



このルートは、登山口と下山口が離れているので、2台の車をそれぞれの登山口に配車すると便利だ。
坂原の野菜無人市側では、少し離れているが国道186号線を100m程度西へ寄った道沿いに駐車できるスペースがある。
市間山側では、取付の脇に数台の駐車スペースがある。作業道上田吹西平線は未舗装だが、 路盤はそれほど荒れていないので、容易に市間山への取付まで車で進入できる。
立岩山から市間山への縦走路の中央付近にて熊の痕跡を見た。さらに笹の中を走り去る音も聞いた(姿は見えず)。 このページを読んで、登山される方には、熊鈴など用意されて、くれぐれも熊との遭遇で事故に逢わないように お願いしたい。

熊の痕跡。



日の平山・立岩山・市間山の登山地図
「この地図は、国土地理院長の承認を得て、 同院発行の2万5千分の1地形図(戸河内)を複製したものである。 (承認番号 平17総複、第341号)」

なお、このページ内で使用している登山ルートの名前・登山口や分岐点の名前などは、便宜上、作者が勝手に命名したものもあります。 地図に記載した登山ルートはGPS等により測定したものではありません。

作成:2005年9月4日



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