高畑山 標高197.5m

阿品台中央地区より高畑山を望む。背後の山は船倉山。 四季が丘より宮内工業団地越しに高畑山を望む
阿品台中央地区より高畑山を望む。背後の山は船倉山。
右側のピークが三角点ピーク、中央のわかりにくいピークが山頂、左側は南西側へ伸びる主尾根。
四季が丘より宮内工業団地越しに高畑山を望む。
右側のピークが山頂、中央のピークが三角点ピーク。


高畑山は、廿日市市の地御前地区から大野中央地区まで瀬戸内海に沿う海岸山脈の最高峰である。海岸山脈はそのほとんどが、 1970年代以降の住宅団地開発で宅地化し里山の景観を失った。阿品台の住宅団地開発もそのひとつだが、幸運にも高畑山を中心としたエリアは、 宅地化されずに現在に至っている。高畑山の東北から南西方向に連なる主尾根から阿品方面の登山道は、「阿品の森」として、地元ボランティアによって きれいに整備されており、近隣住民に憩いの場を提供している。
なお、25,000分の1地図に山名及び標高の記載はない。山頂に掲げられた標識の記載(197.5m)を標高とした。

阿品台方面より登る。
(1)
阿品台北地区の北西側から登る(A-1)。住宅団地境にフェンスが設置されており、これを乗り越えると法面脇に沿って登ると、三角点から約50m南側で、周回ルートへ合流する。 このルートは、3等三角点「木上」(A-2)への点の記に記載されたルートである。山頂までは、10分程度。
(2)
(1)から南へ約100mの地点から登る(A-3)。 同じくフェンスが設置されているので、乗り越えて法面下部の擁壁上を歩いて、アンテナ保守用の階段に進む。 アンテナを超えて、すぐのところで、(1)からの登山道と合流する。山頂までは、10分程度。
(3)
阿品台の団地内道路から阿品の森(広場)へ入り、すぐの北側の便所脇から法面脇を登ると周回ルートへ至る(A-4)。山頂までは、15分程度。
(4)
阿品の森(広場)の最奥部まで進むと、クスノキの巨樹の脇で、登山道は2方向に分岐する(A-5)。ここを北側に進むと周回ルートへ至り、(3)のルートと合流する。山頂までは、15分程度。
(5)
(4)の分岐(A-5)を西側へ進む。谷を詰めて、尾根手前からスイッチバックで尾根まで登ると山頂やや東側で周回ルートへと合流する。山頂までは、15分程度。(Aルート)
(6)
阿品の森(広場)へ入り、すぐの南側のところからスイッチバックで登る(A-6)。途中にコジイの巨木がある。山頂のやや南東側で周回ルートと合流する。山頂までは、15分程度。(Bルート)
(7)
広島県立廿日市西高等学校正門脇より、法面下部の擁壁にコンクリート製の階段がある(A-7)。この階段を上るとすぐに、登山道は2分岐する。どちらへ進んでも、同じ尾根で合流し、周回ルートへ至る。山頂までは、20分程度。(Cルート)
(8)
(7)から。廿日市西高校グランド脇の道を約100m進むと、(7)と同様のコンクリート製の階段がある(A-8)。ここから、(7)のルートに合流することもできる。南西側の法面を進むと、後述の(9)からのルートに合流し、周回ルートへ至る。山頂までは、(7)のルートに合流すると、15分程度。(9)のルートに合流すると、25分程度。
(9)
廿日市西高校通用門脇の法面下部の擁壁にコンクリート製の階段がある(A-9)。途中、(8)からのルートと合流し、周回ルートへ至る。山頂までは、25分程度。

福面3丁目方面より登る。
(10)
福面3丁目の北東側角にコンクリート製の階段があり、その先の公園脇から、中国電力阿品台支線の鉄塔保守道を利用して登る(A-10)。 公園から僅かに進んだ地点で、4号鉄塔と3号鉄塔に分岐するので、3号鉄塔方面に進むと2箇所のアンテナがあり、2つめのアンテナの脇に周回ルートへの分岐がある(A-11)。山頂までは20分程度。

廿日市市火葬場霊峯苑、市営墓地から登る
(11)
市営墓地内の道路から、山陽自動車道(広島岩国道路)の側道に入る(車止めあり)(A-12)。約150m進むと、中国電力阿品台支線の鉄塔保守道が、この側道より分岐している(A-13)。 分岐地点付近では、道路工事が行われいるが、保守道へ進入可能。 2号鉄塔の脇を通過して、3号鉄塔へ至り、(10)からのルートに合流する。山頂までは30分程度。
(12)
市営墓地の南東側角より伸びる作業道を進む。市営墓地内道路からの分岐点に車止めがあり(A-14)、さらにその先にも車止めがある。作業道を向かって右方向に2回 分岐し、作業道終点から山道を僅かに登ると(A-15)、阿品台からのルート(9)のルートが周回ルートにに合流する地点のわすかに南西側で周回ルートに合流する。 その他の作業道は、全て行き止まりのようだ。山頂までは30分程度。
(13)
市営墓地の北側角から法面の石垣の上に上がり(A-16)、ヤブコギで北側の尾根まで頑張ると、シダに埋もれた踏み跡がある。この踏み跡を 登ると、直接山頂へ到達する。荒れているので、喜んで登るようなルートではない。山頂まで15分程度。

宮内工業団地より登る
(14)
宮内工業団地の南側の法面脇を登る(A-17)。途中からプラステック製の階段があり、一応山道としての位置づけを得ているようだが、竹林が覆い被さっており 決して歩きやすい状態ではない(A-18)。法面の最上部まで登ると、船倉山、折敷畑山、野貝原山、極楽寺山などが展望できる。この最上部から、僅かに登ると、 小ピークへ至り、(15)からのルートと合流する。山頂までは35分程度。

広島県立廿日市特別支援学校より登る
(15)
特別支援学校正門脇の道を進む(A-19)。敷地が終わる地点にある作業小屋の脇から、北側の法面脇に取り付く(A-20)。法面上部の受水槽までは手入れ された道が続いている。その付近で法面が終わり、普通の山道となり、尾根の上まで急登する。尾根の上まで上がれば、緩い傾斜の道が続き、 途中の小ピークで(14)からのルートと合流し、一旦高度を僅かに下げて、三角点ピークへ登る。(3)〜(10)からのルートほどの整備状況ではないが、 比較的歩きやすい山道が続いている。山頂までは35分程度。

周回ルート(主尾根縦走路)
阿品の森(広場)の北側から周回コースへ入る。(3)・(4)からのルートの合流点を過ぎて、三角点ピークへ至る(A-2)。三角点ピークを過ぎて、山頂へ至る(A-21)。山頂からの瀬戸内海や宮島方面の眺望は素晴らしい(A-22)。ベンチもある。山頂から一旦進路を南東方向に変え、廿日市西高等学校の北西側尾根で進路を南西向きに変える。さらに進むと、中国電力阿品台支線鉄塔保守路に合流し、(10)へと至る。山道はきれいに整備されている。

(A-1)(1)阿品台北地区北西側角のフェンス。このフェンスを越えて登る。 (A-2)3等三角点、点名「木上」標高194.1m、山頂より僅かに低い。
(A-3)(2)フェンスの扉は施錠されている。ここを乗り越える。 (A-4)(3)阿品の森(広場)の便所脇から登る。
(A-5)(4)及び(5)阿品の森(広場)の最億部の分岐 (A-6)(6)阿品の森(広場)入り口のすぐに南側のBルート取付。
(A-7)(7)廿日市西高校正門横の階段、Cルート取付 (A-8)(8)廿日市西高校グランド脇の階段
(A-9)廿日市西高校通用門脇の階段 (A-10)福面3丁目の階段
(A-11)2つ目のアンテナ脇の周回ルートへの分岐 (A-12)廿日市市営墓地の周回道路から山陽自動車道(広島岩国道路)の側道へ進む。
(A-13)工事現場を横切って、鉄塔保守道へ進む。 (A-14)市営墓地から作業道に入る。車止めあり。
(A-15)作業道を2回右折した終点から南側の踏み跡を登る。 (A-16)市営墓地北側の法面から登る。山頂への直登。
(A-17)宮内工業団地の南側から法面脇を登る。 (A-18)法面の道は竹が繁茂して歩きにくい。
(A-19)廿日市特別支援学校の正門脇の小道を進む。 (A-20)作業小屋の裏手から法面脇へ進む。
(A-21)山頂、標高197.5mと記した標識がある。 (A-22)山頂より、阿品台団地の向こうに、瀬戸内海(似島方面)を望む。

高畑山の登山地図
「この地図は、国土地理院長の承認を得て、 同院発行の2万5千分の1地形図(廿日市及び厳島)を複製したものである。 (承認番号 平22業複、第330号)」

なお、このページ内で使用している登山ルートの名前・登山口や分岐点の名前などは、便宜上、作者が勝手に命名したものもあります。 地図に記載した登山ルートはGPS等により測定したものではありません。

作成:2011年1月2日



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