槙ヶ峠山 (西峠三角点のある山) 標高722.4m

玖島地区(大沢バス停付近)から見た槙ヶ峠山(西峠三角点のある山)
玖島地区(大沢バス停付近)から見た槙ヶ峠山(西峠三角点のある山)



芸南カントリークラブの南側にある山で 広島市佐伯区湯来町葛原(峠)地区の西側に位置する山に登ってみた。「西峠」 という3等三角点がある山だ。25,000分の1地図に山名の記載はない。山名がわからないので、 「旧佐伯町の町史」や「佐伯町の文化財」などの出版物を閲覧して調べた結果、この山が「槙ヶ峠山」と 呼ばれていることを知った。
里山なので、取付は何箇所もあると思うが、ここでは林道大沢線からの三つのルートを記す。


「ルート(1)」
峠地区のすぐ西側の山麓の取付から登るルート。 この取付ははっきりしていてわかりやすい(A-1)。 最初の分岐(A-2)を 直進するとすぐに山道になる。時折倒木もあるが、山道ははっきりしていて登りやすい。 ただし、あまり歩かれてはいないようだ(A-3)。30分程度で、平坦な「のた」 に到着する(A-4)。ここが交差点となって、北方向に分岐すれば、 約700m峰に進み、南方向に分岐すれば、この山の最高点(A-5)へ達する。 南北共にピーク付近で道が荒れている。 直進方向にも、踏み跡があり進めるが、途中で道がはっきりしなくなる。ヤブを漕いで 廿日市市と広島市佐伯区湯来町の境界のコル(A-6)まで到達 した。ここも交差点になっている。南方向へ分岐すれば、最高点(A-5)に達する。 北方面へは少し進んでみたが、市境界に沿って山道が続いていると予想する。
なお、最高点(730〜740m程度の標高)(A-5)には、何のプレートもないし、眺望も全くない。 褪せた赤いテープが、唯一のマークとなっている。

(A-1)ルート(1)の取付。わかりやすい。 (A-2)最初の分岐
(A-3)山道。比較的歩きやすい。 (A-4)「のた」へ到達。ここは交差点になっている。
(A-5)最高点(標高730〜740m程度)。
褪せた赤いテープがあるのみ。
(A-6)廿日市市と広島市佐伯区湯来町の境界のコル。
ここも交差点になっている。



「ルート(2)」
このルートの取付は、林道大沢線が廿日市市玖島地区と広島市佐伯区湯来町の境界を越える峠から湯来町側へ 約50m程度寄ったところにある。 カーブミラー(B-1)があって、雑草が覆っているが、かすかに道がある(B-2)。 この道は、その先の小さな鞍部を越えて、 廿日市市玖島側へ続いている。(玖島側はあまりに荒れていて進めない。) この鞍部から廿日市市と湯来町の境界となる尾根筋を登る(B-3)。里山では、このようなところは、経験的に 高確率で道があるように思うが、残念ながら、踏み跡はかすかにあるもののヤブ状態となっている。 歩きにくいので、地図に青い点線で示したルートで尾根筋に到達した方がいいようだ。 この尾根筋を少し進むと、道は次第にはっきりしてくるが、倒木が多く歩きにくいことに変わりはない。 このルートは他のルートより三角点への歩行距離が短いので、 短時間で三角点へ到達できる(眺望なし)(B-4)。三角点の標高は722.4mだが、 地図を見たところでは、 三角点の北側にあるピークがこの山系で最高点となる。三角点からこの最高点までは、 植林地内を進む関係で、日差しは弱く薄暗い道となるが、比較的歩きやすい。 さらに、最高点から尾根に沿って市境界を北西〜北方向に進むと、前述のコル(A-6)へ到達 する。

(B-1)ルート(2)の取付。カーブミラーが目印。 (B-2)わかりにくいが、かすかに山道がある。
(B-3)鞍部からの分岐。荒れていて歩きにくい。 (B-4)3等三角点。点名は「西峠」



「ルート(3)」
廿日市市玖島(大沢)地区からのルート。目立たない取付(C-1)から山道を進むと 鉄塔(C-2)がある。 鉄塔を過ぎると、道は三分岐している(C-3)。左右は鉄塔保守道できれいに整備 されているが、一番歩き難そうな中央の道を進む。多少のヤブこぎは必要だが、進めないほど荒れてはいない。 何度か分岐がある。当然のように標識など無いので、間違わないように進路を取る。 三分岐点からの尾根道はすぐにトラバースした道となり、さらに進むと、谷道となり、再びトラバース(C-4)して、 前述のコル(A-6)へ到達する。ほとんどが植林地内の山道で変化に乏しい。
(C-1)ルート(3)の取付。目立たないので注意。 (C-2)鉄塔から、鷹巣山(白砂)を望む。(北方向)
(C-3)鉄塔の南東側で三分岐している。
中央の道を進む。
(C-4)植林地内のトラバースした踏み跡を進む。
踏み跡は薄い。



槙ヶ峠山(西峠三角点のある山)の登山地図
「この地図は、国土地理院長の承認を得て、 同院発行の2万5千分の1地形図(廿日市)を複製したものである。 (承認番号 平17総複、第341号)」

なお、このページ内で使用している登山ルートの名前・登山口や分岐点の名前などは、便宜上、作者が勝手に命名したものもあります。 地図に記載した登山ルートはGPS等により測定したものではありません。

作成:2005年8月26日及び2006年1月31日



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