金尾松山 標高656.4m

泉水峠付近から見た金尾松山
泉水峠付近から見た金尾松山



金尾松山は、泉水峠の北西側にある山だ。山頂には三角点と旧陸軍輸送港域標石(第51号)があるはずだ。標石については
ここを参照されたい。 なお25,000分の1地図に山名の記載はない。 かなりマイナーな山なので、事前情報は何もない。近くを送電線が走っていて、保守用の山道が整備されているはずだ。 地形図を見ると、山頂の東側のピークに鉄塔があると思われるので、ここに行ければ、尾根伝いに山頂まではすぐに行けそうだ。
参考までに、山頂の三角点の「点の記」を拝見した。ここには、
「佐伯郡玖島村郵便局前より原村へ通ずる準県道を登ること約2000mにして俗称天狗松の麓に達す。これより天狗松の西側を登る小径を 進めばこの点に達す。」
と書いてある。ところが、県道虫道廿日市線から天狗松らしい松の木を探してみたが、どうにも見当たらない。今回の山行でこの天狗松を探してみたい とも思う。
泉水峠までは車で到達できる。峠横の空地に駐車して、北西方向に鉄塔の保守用山道を進む。すぐに最初の鉄塔(A-1)へ到着。 ここから、一旦北西側の谷へ降りる。谷道に出るが、ここは、県道からも直接到達できる(A-2)。 そこから、すぐに北西側の尾根へ取り付き、634m峰にある第二鉄塔(A-3)へ到達。さらに、隣の谷へ降りて、すぐに、 鉄塔案内(A-4)があって、 右に分岐する(直進すると、県道へと出られる)。コルのようなところに出たところにも鉄塔案内があって、左手に分岐。 第三鉄塔へ着く。ここからの眺望はまずまずで、「大峯山」がよく見える(A-5)。鉄塔の北西側に大きな石があって、 この先に金尾松山への尾根道がある。あまり歩かれていないようだ。時折倒木もあるが、近年整備されたようで比較的歩きやすい(A-6)。 200mくらいの距離なので、すぐに4等三角点のある山頂(A-7)へ到着する。雑木の中にあり展望には期待できない。 旧陸軍輸送港域標石(第51号)(A-8)は三角点の西側に あった。
この標石から南東側尾根に道があるように見えるので、ここを下山することにした。 道らしく見えたのは、頂上付近のみで、尾根道は荒れている。尾根の東側は桧林なので、ここを歩いて降りる。 尾根道は荒れていてまともに歩けないが、尾根付近を歩いて、天狗松を探してみた。結果三本ほど松の大木を発見した。 一番県道に近い側の松(A-9)の大木は根元が「しゃもじ」のように曲がっているが木勢がよい。ほかの2本は 枯れたり、主幹が折れていた。これが、点の記にあった「天狗松」なのだろうか?この西側に小径があるはずだが、見当たらない。周囲の松や雑木も この天狗松?よりも、高いほどに成長しているので、下の県道から見えなかったのも当然だ。 谷道を進むと、小川を越えて、県道に出ることが出来た(A-10)。この取付は何の標識や目印もなくわかりにくい。 小川の手前の山側は倒木が多くて歩きにくいので注意が必要だ。


(A-1)最初の鉄塔 (A-2)山火事注意(佐伯町)の標識のところから谷道は通じている。
(A-3)第二鉄塔。赤白でカラフルな鉄塔。 (A-4)鉄塔案内標識のある分岐を北側(右折)へ
(A-5)第三鉄塔から大峯山を望む。
鉄塔の北西側に大きな石があって、この石の先から尾根道を進む。
(A-6)第三鉄塔から頂上への尾根道。
(A-7)4等三角点(三角点名は「大谷山」) (A-8)旧陸軍の標石(第51号)
(A-9)天狗松?の根元付近(少しピンボケ) (A-10)県道の取付(何の標識もない、わかりにくい)



金尾松山登山地図
「この地図は、国土地理院長の承認を得て、 同院発行の2万5千分の1地形図(廿日市)を複製したものである。 (承認番号 平17総複、第97号)」

なお、このページ内で使用している登山ルートの名前・登山口や分岐点の名前などは、便宜上、作者が勝手に命名したものもあります。地図に記載した登山ルートは GPS等により測定したものではありません。

作成:2005年6月4日



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